皆さんは最近、銭湯に行きましたか?もしかすると、銭湯に行ったことのない人もいるのではないでしょうか。かつて、京都では毎日当たり前のように銭湯に行く文化がありました。

銭湯は昔から単に体を洗う場所だけでなく、年齢や立場を越えた地域の交流の場所でした。近年では、地域に開かれた公共の場として、災害時の入浴サービスや生活用水の提供の役割も期待されています。

しかし、銭湯は現在、設備の老朽化や利用者の減少、後継者不足などの様々な原因により、存続の危機に瀕しています。京都市としても公衆衛生の維持・向上はもちろんのこと、銭湯という地域の交流の場を残すため、設備更新への補助金交付などの支援をしています。しかし、利用者が増えなければ根本的な解決とはなりません。

そこで、府や市としても銭湯文化を未来に残していくため、『千年に一度の「おふろ(026)」の年』である2026年4月から、京都府公衆浴場業生活衛生同業組合が主催、京都府と京都市が共催する「子ども入浴料金無料化事業」が始まりました。今の子どもたちにとって、またはその親の世代にとっても、銭湯は必ずしも身近な存在ではないかもしれません。しかし、銭湯は、大きな湯船でリフレッシュできるだけでなく、地域の歴史や文化、コミュニティが受け継がれてきた場所です。まずは銭湯に行って大きな湯船に浸かり、銭湯の良さを知ってほしい——そんな考えから始まったのがこの取組です。

「子ども入浴料金無料化事業」は、京都府内約80か所の銭湯で実施されています。本事業にあわせて、京都市では子どもたちの更なる利用につながるように、8月から、京都市に本社を置くポノス株式会社と共同で、人気スマートフォン向けゲームアプリ「にゃんこ大戦争」とコラボした「京都で にゃんこ大銭湯」キャンペーンを行っています。また、9月26日からは、一般社団法人湯道文化振興会と共同で、子どもたちが楽しくお風呂文化と銭湯での入浴マナーを学ぶことを通じて、「感謝の気持ち」や「思いやりの心」を育む体験型プログラム「こども湯道教室 in 京都銭湯」を実施します。

加えて、それぞれの銭湯でも独自に、地域の開かれた公共の場として、地域のイベントや子どもを対象としたプログラムに銭湯を開放しています。

行政による銭湯応援施策が、銭湯で開催されるイベントや企画と上手くマッチし、より多くの方に銭湯が活用されることが期待されています。子ども食堂やスポーツ少年団、地域のボランティア活動の後などに、みんなで銭湯へ足を運んで汗を流してみるのもおすすめです。

まずは、お住まいの地域にどんな銭湯があるのか調べてみてください。そこには、地域に愛され続けてきた理由がきっと見つかるはずです。久しぶりの人も、初めての人も、この機に一度、銭湯に行ってみませんか?

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